クロシビカマス
Promethichthys prometheus (Cuvier, 1831)

 
  2023/01/06

▪No.643;274mm SL 神奈川県二宮沖 定置網 採集日:2021/06/14 撮影日:2021/06/17 撮影者:maeda

学名Promethichthys prometheus (Cuvier, 1831)
英名Roudi escolar
別名スミヤキ、エンザラ、サビダチ、サビ、トッパタ、ナワキリ、ダツ
分布福島県南部沖,相模湾〜九州南岸の太平洋沖,山陰・隠岐,東シナ海,天皇海山.台湾南部,インドー太平洋・大西洋の暖海域.

 

形態・生態


体はやや細長く一様に黒っぽい。腹鰭はあるがとても小さい。歯が鋭く特に上顎中央のものは長い。側線が1本であること、腹鰭が退化的であることからフウライカマスに似るが、本種は側線が胸鰭上方で大きく下へ曲がることから区別することがでる。水深100~750mに生息する。トッパタ(神奈川県沿岸)、スミヤキ、エンザラ、サビダチ(静岡県沼津市)、ナワキリ、ダツとも呼ばれる。

 

 

利用・食味


深場の釣りや定置網などで漁獲され、産地周辺では普通に見られる魚。値段は少し高いが、脂の乗りが非常に良く、身に強い旨味がある。小骨が多いため調理に工夫が必要であり、生で食べるならネギトロのようにするか、細切りにして食べる他、加熱する場合は丸のまま中骨に向かって骨切りをしてから調理すると食べやすくなる。




クロシビカマス▪No.7;相模湾 撮影日:2016/06/24 撮影者:maeda
▪No.8;184mm SL 片瀬漁港 定置網 採集日・撮影日:2019/01/17 撮影者:maeda

似た魚

フウライカマス Nealotus tripes Johnson, 1865

 

クロタチカマスGempylus serpens Cuvier, 1829

 

ナガタチカマスThyrsitoides marleyi Fowler, 1929

 

【参考文献】

中坊徹次・土居内 龍.2013.クロタチカマス科.中坊 徹次(編),pp.1640-1643.日本産魚類検索全種の同定 第三版.東海大学出版会,秦野.

 

 

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