真っ赤な鎧を着た深海魚「ヒゲキホウボウ」を食べる

 
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深海にはホウライエソやチョウチンアンコウをはじめとする変わった魚が数多く生息しており、その形態は実に様々である。今回、紹介するヒゲキホウボウもかなり変わった形をしている深海魚の1種で、なんと真っ赤な鎧を着ているのだ。

一体、どんな味がするのか気になるのではないだろうか。沼津の底引き網で漁獲されたものを頂いてきたので、食べた感想などを書いていきたい。

 

 

 

ヒゲキホウボウとは?


ヒゲキホウボウ(横)真っ赤なボディはまるで甲殻類のようである

ヒゲキホウボウは水深190m~760mの深海に生息し、体は真っ赤で硬く頑丈な骨板で被われているのが特徴の深海魚だ。胸鰭の下2軟条は遊離し、足のように動かすことができる。

主に底引き網で漁獲されるものの、食用にはならず市場にでることはほぼない。

 

 

ホウボウではない

名前に”ホウボウ”と付くが、私たちがよく知るホウボウやカナガシラが属するホウボウ科の魚ではなく、キホウボウ科という近縁のグループに属する魚である。なのでヒゲキ/ホウボウではなくヒゲ/キホウボウということになる。

 


下顎から生える立派な髭が名前の由来だろうか。

キホウボウ科の魚は世界中の深海に生息し、日本には16種以上のキホウボウ科の魚が生息している。この科の特徴として胸鰭の下2軟条が遊離すること、吻突起と呼ばれる構造や下顎に髭を持つことがあげられる。

ヒゲキホウボウはその中でも比較的普通に見られる種で、底引き網でしばしば漁獲される魚だ。

また、キホウボウ科の魚たちはパっと見似ているものが多いグループでもある。ヒゲキホウボウは前鰓蓋骨に大きな棘があることや、吻突起が正三角形であることなどから他のキホウボウ科たちと区別することができる。

この吻突起は種によって様々であり、長細いものもいれば短いものもいる。そのため種を特定するために重要な役割を果たす。

 

ヒゲキホウボウの味は

ヒゲキホウボウは頭が大きく体が細いため、歩留まりが非常に悪い。そのため、体を丸ごと使った汁物や揚げ物などが最適である。

今回はお刺身と汁物にしていただいた。

 

お刺身

ヒゲキホウボウは頭を落とした後、三枚卸しにして皮をむく(この時、骨板のトゲトゲで手をケガしないように注意)。適当に切ったら刺身の完成。

見た目は脂がありそうな感じだが、割っとあっさりとしていて旨味にやや欠ける。

 

汁物

最初にもおすすめした汁物。身に旨味があまりないので、肝をいれてコクを加えた。

頭や骨からいい出汁がでてきてなかなかうまい。しかも手軽にできる料理なので、やはりキホウボウ科は汁物が正解かもしれない。

 

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