ゴンズイ
2023/10/13
学名 | Plotosus japonicus Yoshino and Kishimoto, 2008 |
英名 | Eeltail catfish |
別名 | ウミギギ、ググ、エレビ(神奈川県平塚市) |
分布 | 房総半島~九州の太平洋沿岸,能登半島,琉球列島. |
形態・生態
体は茶色っぽい。体側に2本の縦帯があり中には横帯が出現する個体もいる。背鰭棘と胸鰭棘の3ヶ所に毒棘があり、刺されるとひどく痛むという。髭は4対。本種はミナミゴンズイに酷似するが、本種は尾鰭背部起部と臀鰭起部はやや離れること(ミナミゴンズイはよく離れる)、第1鰓弓の鰓耙数は23~25であること(ミナミゴンズイは27~31)から区別することができる。集合フェロモンを用いて「ゴンズイ玉」と呼ばれる群れを形成する。沿岸の岩礁・砂底に生息し、底性生物を食べる。産卵期は6~8月で、卵の色はオレンジ。この卵は醤油漬けにすると美味である。夜行性。
利用・食味
釣りや定置網で漁獲されるが、利用している地域は少ない。釣り人にとっても馴染みのある魚だが、毒を持っているためかリリースする人が多い。味はとてもよく、焼くと皮下から脂が湧き出てくる。身に旨味があるので刺身にしても絶品である。
▪No.1155;神奈川県平塚沖 シラス漁 採集日:2022/06/02 撮影日:2022/06/03 撮影者:maeda |
▪セリにかけられるゴンズイたち 愛知県一色漁港 撮影日:2018/02/15 撮影者:maeda |