アカギンザメ
Hydrolagus mitsukurii (Jordan and Snyder, 1904)
2023/01/25
学名 | Hydrolagus mitsukurii (Jordan and Snyder, 1904) |
英名 | Spookfish |
別名 | ー |
分布 | 新潟県,北海道,千葉県~土佐湾の太平洋沿岸,鹿児島県,東シナ海.韓国,台湾,フィリピン諸島. |
形態・生態
体はやや暗色。鰓孔は一対。第一背鰭棘は強大。歯はウサギの歯のような形をしている。本種はギンザメに似るが尾鰭の糸状部は著しく伸びること、側線は波打たないこと、臀鰭を欠くことから区別することができる。また、体に目立った模様がないこと、第一背鰭棘の後縁が鋸歯状であることからココノホシギンザメなど、他の日本産アカギンザメ属魚類と区別することができる。水深300~980mに生息する。主に底引き網で漁獲される。広く出回らないが、産地では加工食品として流通することもある。生食は独特な香りがあり旨味に欠けるが、加熱するとクセがなく食べやすい。
▪漁獲直後のアカギンザメ(下)とヘリダラ(上) 駿河湾 底引き網 撮影日:2019/02/18 撮影者:maeda |
【参考文献】
中坊徹次・柳下直己・山口敦子.2013.ギンザメ科.中坊 徹次(編),pp.146-147. 日本産魚類検索全種の同定 第三版.東海大学出版会,秦野.
福井美乃・松沼瑞樹・本村浩之.2015.鹿児島県黒島沖の大陸斜面域から得られた底生魚類およびギンザメ科アカギンザメHydrolagus mitsukuriiの記録.Nature of Kagoshima,41: 177-186. URL