台湾で小物釣りしてきた

親日国で物価も安い!
11月終盤、僕は友人と二人で魚採集のため台湾に向かうことにした。
-day1-
台北までは羽田から飛行機でだいたい3時間半。目的として決まった魚がいるわけではなく、日本ではあまりお目にかかれない魚が手に入れば良い。という、かる~い気持ちで台湾は高雄(カオション)を訪れた。
台北から新幹線に揺られ大体1時間半ほど。
無事高雄に到着し、休憩がてら近くの公園の池を散策(釣り人の性である)していると見慣れない魚が泳いでいる、、、
え、ピーコックバス!?
見えづらいが間違いなくまさにそれであった。よく見るとスネークヘッドもめっちゃいるよ、、、あぁ、釣りたい、、が、しかし残念ながら釣り禁止場所であったため、我慢せざる終えなかった。その後ホテルにチェックインし、明日の準備を終わらせた頃にはもう外は暗くなっていたため、屋台に出向くことにした。
ポテトフライやイカのフライ、臭豆腐などがならんでいた
高雄は夜になると昼間閉まっていた屋台などに明かりが灯り、平日でもにぎわっている。一日目は移動時間と慣れない土地での疲労が重なり、魚に巡り合うことは無かった。
-day2-
あろうことか相方早起き出来ず、、、
仕方がないので一人でタクシーに乗り込み、スネークヘッドを狙いに金獅湖へ向かった。それにしてもタクシーが安い。大体7キロの道を20分くらい走ったが片道200元(日本円にして700円くらい)であった。日本では乗車した際にもうそれくらい掛かっているだろう。
一言で言ってしまうと臭い。
しかしその中でも無数のティラピアなどが生息しており、時たま雷魚のような魚が顔をのぞかせる。期待を胸にトップウォーター系のルアーで小型スネークヘッドを狙ってみるも、2時間ほど粘った末に坊主を食らってしまった。
ここで相方から「おはよう」との連絡が入り、再びタクシーに乗り込み宿へ戻る。宿から出てきた友人の顔はまだ半分寝ていたように思えたが半ば強制的に連れ出し、午後からはレンタル自転車での行動となった。
台湾では僕は基本ルアーで釣りをするのだが、友人は餌釣りをするとのことにより、餌を買いに宿から一番近い釣具屋を訪問することに。
従業員のおばちゃんがすごい気さくな方だった。
中国語も英語ですらまともにしゃべれない我々であったがなんとかイソメを購入。(イソメのことをツォン?と言っていた)どこに行くか迷っていると中にいたお客さんのおにーちゃんが携帯で場所を教えてくれた。台湾の人って皆優しい。
教えてもらった場所までチャリで足を運ばせている途中、河口で釣り人を発見。未だ魚をお目にかかれていない我々であったためその場で無意識にバッグから竿を取り出していた。我慢の限界であった。
お先に僕がメバル用のワームで狙ってみると、すぐさま当たりが!
従業員のおばちゃんがすごい気さくな方だった。
メッキやイケガツオが入れ食いなんですが、、確かにルアーマンとしては嬉しい釣果ではあるが、我々が狙っているものとは的が外れていた。
一方で餌で狙っていた友人も何やらヒットしている模様。何が釣れた?
タイワンヒイラギ
ヒイラギ科?ですよね。しかしどことなく違和感を感じる。日本でよく釣れるのと別種だよこれ!
普段、地元で釣りをしていれば嬉しくもなんともない外道であるが、今回に限っては非常にうれしい一匹だ。その後も別種が連発した、というより餌ではヒイラギの仲間しか釣れない。まさにヒイラギポイントと言うべきたる場所であった。
セイタカヒイラギ
セイタカの小型個体?
恐らく日本には生息していない種
んー、このままだとこいつらだけで終わりそうな気がしたため、小一時間ほど釣りをしたのち、心躍らせながら先ほど教えてもらったポイントに移動することにし、ヒイラギポイントを後にした。
ちゃりんこを30分ほど南西にこいだところで続いてのポイントに到着したのだが、平日にもかかわらず多くの釣り人がひしめいており、おおよそ3m間隔で投げ釣りをしている人が多かった。どことなくローカルが強そうな場所を紹介されてしまったけど行く当てもなかった我々にとってはかなり助かった。
投げすぎてしまうと他の人に引っかかりそうだったため、10mくらいの遠投でさっそく釣りを開始(ルアーも迷惑になりそうだったのでここではイソメ餌オンリー)。
ここも魚影は濃かったのか、連発した。
ホシミゾイサキ.沖縄ではガクガク
サザナミフグ
たぶんインコハゼ
恐らくミナミゴンズイ.鰓耙は数えられず…
ワキイシモチ似の魚
タカサゴイシモチ科の魚
うん、まあ当然見たことはないね。
地元である神奈川にもいそうな地味な魚が多い。汽水域にはこういった魚が多い気がする、、、一番上とかぱっと見キビレだよね。割とトロピカルなものを期待していたのだが、この日の釣果としては十分である。
-day3-
淡水もやりたいです。
3日目は近場で川が流れていないか検索した末、鳳山渓と言う川へタクシーで向かうことにした。
淡水なら餌はパンでもなんか釣れそう。コンビニで朝飯と食パン3枚を購入し、高雄駅から南に25分ほど走った後、目的地に到着。釣り人も数名おり、雰囲気はかなり良さそう。
おお、プレコがいる!早速釣っていこう!
しかし、予想は出来ていたがここにきてあの魚が連発する、、、
前日の夜中に「ティラピアとかが釣れたら嫌だよなぁ!」などとほざいていたためか、どうやら我々は恨みを買ってしまったようだ、、、
とは言いつつも釣りを続行している中、流れの緩やかなところに我々の目を引くシルエットがある。ガーの子供を発見。持参した網を用意し、下から慎重に掬ってみようと試みるが、こちらに気がつくと下にもぐってしまい、これがなかなか難しい。
20分ほど格闘した後、やっとのことで捕獲に成功。
ガーじゃない!サヨリだ!
体長10cmにも満たないまごうことなきサヨリの姿だった。ペットショップなどでデルモゲニーと言われ、販売されている淡水ザヨリに非常に酷似している。僕はてっきりタイの方まで行かないとこのような魚はお目にかかれないと思っていたため、かなり嬉しい。
我々がこの場所についた時から水面が騒がしいとは思っていたが、どうやらプレコとティラピアが上流から流れてくるなにやら野菜のようなものを水面で食べているようだ。しかし、それに混じって水面に息継ぎをしにやってくる魚も確認した。なるほど、周りにいるルアーマンはこれを狙っているわけだ。
僕もフロッグ(トップウォータールアー)で狙ってみるも惜しくもバラしてしまった。しかも一個しかないルアーももってかれたため続行不可。
しかたなく網でのガサ入れに専念することにし、なんとかそれらしい魚を採取することが出来た。
タイワンドジョウ科の魚
カダヤシ科の魚
本当ならば、渓流域なども訪れたいところではあったのだが、初ということもあり、事前の準備が足りない状態での行動は危険と判断し、行くのをやめた。もし次に訪れる機会があれば山奥などもぜひ行ってみたいところである。
-day4-
前日の夜中に翌日はどこへ行くかと悩んでいた末、離島とかどうよ?となり、小琉球へ向かうこととなった。ルートとしては高雄駅→東港→小琉球となる。 今回ばかしは多少気合が入っているおかげか、友人も目覚めが早かった。
まずは餌の確保。二日目に訪れた釣具屋を再度来店した。我々が釣具屋に着いたと同時ぐらいにガラガラとシャッターが開き、あの気さくなおばちゃんが顔をのぞかせる。我々のことを覚えていてくれたのか、ずいぶんとにこにこしており、餌を買うついでに先日の釣果写真を見せてあげた。するとなぜか分からないが、ヒイラギの写真を見て大喜びしている。母国では完全に雑魚扱いされるあのヒイラギが、である。需要でもあるのか?
釣具屋を後にし、まず初めに向かうは東港。高雄から乗り合いのタクシーでおおよそ1時間10分。200~300元ほどでたどり着いた。そこからは観光客の案内人に従いフェリーに乗り込み、25分ほどで小琉球へ。しっかしフェリー冷房効きすぎ!(往復券で410元)※パスポート必須
海がきれいだ。
船を降りたとたんレンタル原付バイクの勧誘がすごい。借りてしまおうか!楽だし!と、言おうとしたとたん友人が原付は怖いから嫌だと言われ、仕方なく電動自転車を借りることとなった。(日本円で1日700円くらい)
電動自転車で移動すること15分、抑えていたポイントに到着。
シチュエーションは最高!!
これはモチベーションがかなり上がる。
今回は大物は狙わずに小物を中心に数、種類を稼ぐことにした。
とりあえず一投目はルアーでやってみる。
オジサン!!やっとトロピカルなの釣れた!!
ここにきて南方らしくなってきた!!
いやあよかったよかった。
カマスベラ
キヌベラ
アオノメハタ
アカエソorミナミアカエソ
イソゴンベ
ドンコタナバタウオ
メバルワームは小琉球でも良い感じに効いてくれた。使用しているジグヘッドはDart gighead 1.3g。ワームは月下美人ビームスティックZERO1.8inch氷河が大半だった。軽くてもしっかりダートしてくれて、かなりおすすめ!!しゃくった後のフォールでの当たりが多数であった。
月下美人ビームスティックZERO1.8inch氷河
Dart gighead 1.3g