ナガタチカマス
Thyrsitoides marleyi Fowler, 1929

 
  2023/01/19
ナガタチカマス

▪No.10;小笠原諸島父島 底釣り 撮影日:2020/03/05 撮影者:maeda

学名Thyrsitoides marleyi Fowler, 1929
英名Black snoek
別名インザワラ(小笠原諸島)
分布相模湾,新潟県,土佐湾,富山湾,若狭湾,奄美大島,沖縄舟状海盆,九州-パラオ海嶺.台湾,インド-西太平洋.

 

形態・生態


体は焼き鉄色で、著しく長い。各鰭は黒っぽく、背鰭基底が長い。腹鰭は1棘5軟条で同じ科の魚たちと比べると顕著。頭部は比較的長く、下顎は上顎よりもかなり突出する。側線は2本で下方の側線は体側中央を通り、上方の側線は体側背面を通る。体側の皮下に(頭部から尾柄部にかけて)爪楊枝サイズの骨が八の字に入っている。この骨は顕著で外側から見ると皮膚が盛り上がって見える。底引き網や深海釣りで漁獲される。大型種で食用になる。




▪No.1032;日向灘,底引き網,採集日:2022/03/25,撮影日:2022/03/29,撮影日:maeda.
No.195;土佐湾 底引き網 撮影日:2021/04/24 撮影者:maeda

似た魚

クロシビカマスPromethichthys prometheus (Cuvier, 1831)

 

クロタチカマスGempylus serpens Cuvier, 1829

 

【参考文献】

畑晴陵・前川隆則・中江雅典・本村浩之.2017.奄美大島から得られたクロタチカマス科魚類ナガタチカマス.Nature of Kagoshima, 44: 41-45.


中坊徹次・土居内 龍.2013.クロタチカマス科.中坊 徹次(編),pp.1640-1643.日本産魚類検索全種の同定 第三版.東海大学出版会,秦野.

 

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