フウライカマス
Nealotus tripes Johnson, 1865

 
  2023/12/04

No.1246;神奈川県,採集日:2022/12/29,撮影日:2023/01/01,撮影者:maeda.

学名Nealotus tripes Johnson, 1865
英名Black snake mackerel
別名
分布福島県~土佐湾の太平洋,薩摩半島,兵庫県,山口県,沖縄舟状海盆.世界中の温帯~熱帯域.

 

形態・生態


体は一様に銀色で側扁する。臀鰭の棘条は2棘で軟条部から遊離し、腹鰭は1棘1軟条で小さく目立たない。臀鰭と背鰭の後方に2本ずつ小離鰭を持つ。側線が1本で腹鰭が退化的であることからクロシビカマスに似るが、本種は側線が斜め下へほぼ真っすぐ走ることから区別することができる。体色が似たカゴカマスとは側線が1本であることから区別することができる(カゴカマス属は2本)。魚類、甲殻類、軟体類を食べている。表層~水深600mに生息する中型種。日周鉛直移動することが知られており、今回の個体のように打ち上げられる個体も少なくない。




No1;132.6mm SL 静岡県静岡市清水区三保 打ち上げ個体 採集日:2021/01/04 撮影日:2021/01/14 撮影者:maeda

似た魚

クロシビカマスPromethichthys prometheus (Cuvier, 1831)

 

カゴカマスRexea prometheoides (Bleeker, 1856)

 

【参考文献】

畑晴陵・伊東正英・本村浩之.2018.薩摩半島から得られた鹿児島県初記録のクロタチカマス科魚類フウライカマス.Nature of Kagoshima 44: 307–310. URL

中坊徹次・土居内 龍.2013.クロタチカマス科.中坊 徹次(編),pp.1640-1643. 日本産魚類検索全種の同定 第三版.東海大学出版会,秦野.

 

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