ツバメコノシロがめっちゃ美味しい

2023/01/03
 
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ツバメコノシロという魚を知っていますか?マイナーだし見た目は地味だけど実はこの魚がとても美味しいのです、

 

 

ツバメコノシロとは

 

 

 

ツバメコノシロは水深122m以浅の沿岸の砂泥底や河口に生息する魚です。日本ではツバメコノシロ、ミナミコノシロ、カタグロアゴナシ、ナンヨウアゴナシの4種が生息しており、恐らく本種はツバメコノシロ科の中でもよく見られる種でしょう。顔つきや体色はボラに似ていたり、標準和名に”コノシロ”が付きますが本種はスズキ目に属する魚なので注意が必要です。

 

 

ツバメコノシロ科は南方で多く見られるグループです。インド‐太平洋に広く分布し、日本では福島県以南の太平洋、若狭湾以南の日本海から知られています。東南アジアでは重要な食用魚ですが、日本では広く利用されることはありません。

 

 

ツバメコノシロの特徴

今回、シラス漁師の方から鮮度抜群のツバメコノシロをいただきました。ツバメコノシロはユニークな特徴をたくさん持つ魚なので観察してから食べたいと思います。

 

 

 

 

まず、本種の特徴といったら胸鰭の遊離軟条でしょう。濁った水に生息する本種はこれを視覚代わりに使うと考えられています。同じく胸鰭に遊離軟条を複数持つ魚ではホウボウ科の魚たちが有名ですが、本種の遊離軟条はホウボウのそれよりも細く柔軟性に富みます。ホウボウ科の胸鰭の遊離軟条には味蕾がありこれで歩行、索餌を行うのに対してツバメコノシロ科の魚は遊離軟条を物体を感知するのに使うことが知られています。

 

 

 

 

また、胸鰭の遊離軟条はツバメコノシロ科の分類では欠かせない形質であり本数や長さで種を同定することができます。日本産ツバメコノシロ科は胸鰭に4,5,6本の遊離軟条を持つ種が知られており、本種は遊離軟条が5本であることから日本産ツバメコノシロ科の魚と容易に区別することができます。日本産のツバメコノシロ科は胸鰭遊離軟条は短い種しかいませんが、外国種には胸鰭遊離軟条の長さが体長を越える種もいます。なお、ツバメコノシロ科において胸鰭遊離軟条が長い種は視覚よりも触覚に頼っているとされています。

 

 

 

 

もう一つの特徴は発達した脂瞼(しけん)と呼ばれる魚の眼を覆う厚みのある透明な膜状の構造です。このような形質を持つ魚は他にもボラ科やアジ科の魚が知られています。しかし、多くの魚が獲得している形質ではありますが未だ詳しい役割は不明です。一説では眼を保護する役割があるとされています。確かにツバメコノシロのように濁った水に生息する魚が獲得した形質ですから合点がいきます。

 

 

ツバメコノシロを食べる

ツバメコノシロの見た目から身が緩そうな印象がありますが、触った感じは結構しかっりとした筋肉です。漁獲から丸一日ですが鮮度もよても良いです。

 

 

 

 

鱗は小さくやや厚みがあるものの剥がれやすいです。包丁ではがしてもよいですが、指でも十分はがせます。鰭にも鱗があるので念入りに取るとよいでしょう。

 

 

 

 

三枚に卸すとこんな感じです。骨格は複雑でない上に体に幅があるのでかなり捌きやすいです。身の色は透明感があるもののやや色が濃いのが特徴的です。シマイサキの身なんかに近い気がします。皮は薄いですがしっかりしているので思い切って剥いてしまっても問題ありません。

 

 

 

 

刺身

 

 

 

まずは刺身でいただきたいと思います。身は半透明で薄皮は銀色、血合いは少なく見栄えがとても良いです。食べた触感は柔らかすぎず硬すぎずといった感じで旨味がかなり強いです。捌く前の丸の状態では生臭さがあったが、身に臭みは全くなく非常に美味しい。

 

 

炙り

 

 

 

次は皮をそのままにして炙ります。こうして見るとスケールポケットがよく観察できますね。先程の刺身とは異なり皮目が香ばしくて非常に美味しい。皮は薄いため歯切れがよいです。

 

 

脂瞼と吻端

 

 

 

最後は脂瞼と吻端の刺身です。透明感があり鮮度が良いことがよく分かりますね。触感はイメージ通りコリコリしておりつぶ貝のようです。旨味はありませんが触感が良いのでおすすめです。

 

 

 



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