ギンメダイはキンメダイに匹敵する旨さ

2018/12/13
 
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深海にはキンメダイならぬギンメダイがいることをご存じだろうか。
意外と知らない人が多い、そんな知名度の低いギンメダイを紹介したい。

 

 

 

一文字違うだけで結構違う

キンメダイとギンメダイは文字だけ見れば一文字しか違わないが、見た目や分類は大きく異なる。

 

言わずと知れた高級魚。赤い色と大きな目はすっかりお馴染みである。

 

形はキンメダイに似ているけど、ギンメダイの下顎にはヒゲが生えている。

 

一枚目がキンメダイで二枚目がギンメダイだ。

写真を見ても分かる通り、キンメダイの体が赤色なのに対してギンメダイの体は銀色である。体色以外にもギンメダイの下顎の下面には髭があることや、背鰭が体の後半部にまで及ぶことから明らかに違うことが分かる。

また、キンメダイは40cm以上に成長するのに対して、ギンメダイは30cm程にしかならない。特に出回っているギンメダイは小型のものが多い。

分類を見てもキンメダイとギンメダイは大きく異なる。キンメダイはキンメダイ目・キンメダイ科に属するのに対してギンメダイはギンメダイ目・ギンメダイ科に属する。つもり、目レベルで違うのだ。
この目レベルの違いは、大雑把ではあるが哺乳類で表すとネズミ目のハツカネズミとサル目のボノボくらいの違いになる。

 

売られている場所

ギンメダイはキンメダイと同じく深海に生息する魚で、主に深海釣りの外道や深海底引き網で漁獲される。そのため、静岡県や愛知県などの底引き網が盛んな地域では時々売られていることがある。鮮魚での値段は同じ大きさのキンメダイとは比べものにならないほど安く、キンメダイ一匹買えるお金でギンメダイが10匹以上買えるくらいだ。

反対に深海底引き網をやっていない地域や都内ではなかなかお目にかかることができない。どうしてもギンメダイが食べたい人は沼津に地方発送をやっている水産会社があるのでそこに頼むとよいだろう。

 

しかし超旨い!

知名度が低かったり、値段が安かったりするのを聞くと「じゃあ美味しくないの?」と思ってしまうが、それは大きな間違いだ。

ギンメダイは超旨い。

キンメダイのような旨味こそないが脂のノリが非常によく、イマドキの舌を唸らせるのには十分なパワーを秘めている。私が言うのもおかしいが、そもそもキンメダイとギンメダイを比べること自体が間違っているのだ。なぜなら、前述した通りキンメダイとギンメダイは若干和名が似ているだけで全くの別物だからだ。

 

 

料理

ここからは私が今まで食べてきたギンメダイ料理を紹介したい。ハズレはないので試しやすいものから是非試してみてはいかがだろうか。

刺身

ギンメダイは身の水っぽさや緩さから生食には向かないと思われがちだが、刺身はかなりの絶品である。身に旨味はほとんどないが皮下の脂がしっとりと甘く、とても美味しい。

焼霜造り

ギンメダイの皮をバーナーで炙るとじゅわじゅわと脂が湧き出てくるくらい、ギンメダイの皮下には脂がある。そして、その脂を一番楽しめるのがこの料理法だ。

皮を炙ることによって風味や旨味に乏しいギンメダイにコクと香りが加わり完全体になる。

酢〆

ギンメダイの少ない旨味を生のまま引き出せるのがこの料理だ。さっぱりした味付けと皮下の脂の甘さがとてもよく合う。

塩焼き

加熱しても美味しいのがギンメダイのいいところの一つである。

身が少し水っぽいため、焼くと少しジューシーな仕上がりになる。

煮付け

深海魚の定番料理煮付け。

身が水っぽいからって濃い味付けにする必要はなく、普通に煮て美味しい。身は柔らかく、煮汁と脂の相性がとても良い。

干物

こちらは沼津港で購入したもの。

ギンメダイの唯一の欠点である水っぽさを解消した干物は、ギンメダイとは思えぬ味と食感を堪能することができる。味を楽しみたいのであればこの食べ方が一番。


ギンメダイはマイナーではあるがとても美味しい魚だ。もし、売られていることろを見たら是非買って食べてもらいたい。

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